逆打ち四国遍路~其の一~装備編

約1200km、約40日の旅路。

遍路に行くと決まったところで、先ず始めにすることといえば、何を持って行くか、そして何を着るかという課題が出てくる。

これは季節によってかなりの差が出てくるだろう。

今回(初回)の遍路は、6月半ば過ぎの梅雨入りから梅雨明けを経て初夏を味わう。

年間で最も人が少ないとされている。

ありがたい。

ザックは30歳(16年前)の時に沖縄一人旅用に購入したミレー50M。

新たなバックパックをと思い、自分にフィットしそうなものを探したが結局どれも決め手に欠け、当時のものを使用することにした。

約3ヶ月ほどかけて四国遍路というものを調べ尽くした。

何が必要で何が必要でないか。

全て宿を取り、その都度洗濯すれば着替えは少量で済む。

だが、自分が描く遍路は、宿と野宿(テント泊)の両方を感じてみたい。

先ず、ここで大きく重量が左右する。

いろいろ調べてみたところ、野宿する人でもテントは使わずに通夜堂や夜のバス停などを利用できるので、テント用の荷物を送り返す人が多いのだと。

旅の荷物は軽い方が良い。

だが、いざという時に備えるためや、旅先で楽しむためにはいろいろと詰め込んでしまう。

結果その重みで体が持たなくなり、荷物の手放しやリタイヤに繋がってしまう。

これぞ、お遍路パラドックス。

自分が担げるラインを見極める事が、この旅の難易度を物語っているのだろう。

梅雨時期を選ぶ人は希かも知れないが、ここに装備を記しておこうと思う。

旅が進むにつれ、何が必要で何が要らないかが分かってくるだろう…

【衣服類】

  • 消臭速乾長袖インナーシャツ×3
  • 消臭速乾半袖インナーシャツ×3
  • 半袖コットンTシャツ
  • 撥水ウィンドブレーカー
  • リネンシャツ
  • 合羽(上下)
  • ポンチョ
  • 撥水ズボン×2
  • ストレッチズボン
  • アンダーウェア×6
  • 靴下×6
  • 防水スニーカー
  • スニーカー
  • ビーサン
  • レインハット
  • ベレー帽

【テント系】

  • 組立式一人用テント
  • グランドシート
  • 折り畳みマット
  • エアーピロー
  • インナーシュラフ

【遍路用】

  • 白衣
  • 経本
  • 納札×100
  • 1円玉×200
  • みんなでつくった遍路地図(上下巻)
  • ロウソク、線香仕分けケース
  • ライター

【食品】

  • デーツ
  • クルミ
  • クエン酸

【その他】

  • 手拭い×3
  • 速乾タオル×2
  • 消臭スプレー
  • 防水スプレー
  • 日焼け止め
  • スキンクリーム
  • 歯ブラシと歯磨き粉
  • 薬(風邪、頭痛用)
  • 絆創膏
  • 携帯トイレ
  • 鼻毛切りバサミ
  • ミニライト
  • 反射バンド
  • 折り畳み傘
  • 吸水傘カバー
  • ジップロック×5
  • シャンプー、リンス、ボディソープ
  • 虫除けスプレー、リング
  • 充電器×2
  • Wi-Fi
  • 有線イヤホン
  • コンパス付き腕時計
  • サブバッグ(ミレー)

大体こんな感じで積んでいる。

総重量は計っていないが、担いでみると、以外に問題ない気がする。

菅笠、ロウソク、線香は現地で購入予定。

四国遍路で先ず何が必要かと調べると、ほぼ始めに納経帳が、出てくる。一ヶ所につき、300円で印を貰える為、逆打ち用を購入したのだが、最近これが500円に値上がりしたという。

500×88=44000円になる。

ここで賛否が別れるところではあるが、その寺を回ったという物的証拠を残すために、正直それだけの金額を払う気にはならなかった。

この旅の目的は、物質から精神への回帰。

納経への印は貰わないことに決めた。

そしてほとんどの人が持つといわれる金剛杖。

こちらも今のところ持つ予定はない。

普段の生活で杖をついて歩くことがあるだろうか。

長距離や山道は、杖があれば楽になるかもしれない。

だが、人はその杖に頼り、今まで歩いたことがないような体勢や筋肉を使うことになるだろう。

常に片手が塞がっているのも、どこか不便なようにも感じる。

どこまで遍路の世界に浸るかは、人其々の判断になる。

否定も肯定もしない。

ただ、自分の遍路見いだすだけである。

それから遍路中は、出来るだけスマホ(インターネット・GPS)は使わないように心がける。

地図と腕時計のコンパスをメインに巡る。

寺院だけでなく、直感に従い、波動の高い場所や神社などにも立ち寄りたい。

日本に古来から伝わる生活や風習、今は封じられた日本独自の歩行術。

物と者との波動共鳴。

どこまで響き合うのか。

それはこの旅を終えたときに、きっと分かるだろう…

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今日も貴方は素敵です☆