名の由来〈shun→一丞しゅん〉

僕は、ある時から ”一丞しゅん” と名乗ることにした。

もちろんこれは、本名ではない。

以前このブログでは shun としていた。

では何故この名にしたのか…

苗字のない世界

それは新たな自分を創るため。

今までの人生は自分で選択してきたが、どうしても選択できなかったものが。

それは「容姿」と「名」である。

どのような姿、形で生まれるかは本人で決めることが出来ない。

それは名前も同様である。

容姿についてはまた別の機会に語るとして、今回は名についてフォーカスしてみる。

ヒトには、「苗字」と「名」がある。

僕は、 ”shun” からもわかるように、苗字より名で呼ばれることが多かった。

いや、そう呼んでもらいたかった。

それは、自分の苗字があまり好きではないという感覚があった。

特に変な苗字という訳ではない。

ごく普通にある苗字。

だが、これはどうも自分ではしっくり来ていない。

そんな思いを抱えながら10代を過ごしてきた。

20代になり、人材派遣の仕事をし始めた。

フリーター、アルバイト、またの名を非正規雇用というやつである。

僕がこの世界を選んだのにはいくつか理由があった。

ここではあえて全ては書かないが、理由の一つに、”苗字をあまり名乗らなくてもいい”という世界だった。

一般の職場においては、名刺を持ち、苗字、又はフルネームで名乗る。

そして基本的には、互いを苗字で呼び合う世界。

この世界はちょっとシンドイ…

何となくそう感じた。

一方派遣の世界では、その決め事があまり無かった。

僕の事を苗字で呼ぶ人もいるが、名前で呼ぶ人が徐々に増え、だんだんと名前だけで認知されるようになっていった。

年齢・経験・性別問わず、カジュアルに、皆好きな名で呼び合っていた。

なので、この世界に長くいたということも、今なら納得できる。

作家(クリエイター)として

では何故、「一丞しゅん」 としたのか。

それは、作家として新しい名が必要だと感じたから。

僕は、3エレメント作家として、時々小説的なことを書いている。

それはこのブログを書かなかった間の事。

このブログではずっと shun と名乗っていた。

だが小説のような「作品」を生みだす立場で考えると、shun だけではどうもヨワイような気がした。

そこで本名を組み替え、音に会う漢字を当てた。

使わない字もあるが、shun という響きはそのままにし、改めて苗字+名前を生みだした。

最もこだわったのは ”ジョウ”。

ジョウには幾つもの漢字がある。

城・条・丈・浄…

その中で最もしっくり来たのが、「丞」だった。

これは三国志の曹操や孔明の役職に丞相というものがある。

この「丞」は人を助ける、補佐するという意味合いもあったので、これを組み合わせてみた。

そして、shun をどうするか。

漢字、カタカナ、ひらがないろいろ組み合わせた結果、ひらがなの「しゅん」に着地した。

そしてようやく【一丞しゅん】が生み出されたのである。

なかなかの難産でございました…

その時からレザーの方でもアート的な作品を創るようになったので、レザークリエイターとしての自分も組み込もうと。

本職では今すぐこの名を使うことはないだろうが、一丞しゅんとしての世界が拡がれば、また捉え方も変わるかもしれない。

”僕の創造する世界が、誰かの助けになれば”

そんな思いを込めた、そんな名です…

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も貴方は素敵です☆