アトランティスの余韻

ヒトには、魂が宿っている。

肉体には期限があるが、魂は永遠である。

魂は幾度もの時代感じ、その経験を得て、また次のトコロへと旅経つ。

小さい時の記憶、思春期の記憶、20代、30代の記憶。

その時は何故”それ”に惹かれるのか、分からなかった。

だが、この年齢、もしくは何かの時期になり、輪郭がくっきりと現れ始めてきた。

その一部が、アトランティス…

 

〔記憶の余韻〕

アトランティス、それはかつて地球にあった高度な古代文明。

このアトランティスという響き、その存在に何故か、時折引き付けられている自分がいた。

当時の感覚で言えば、それは”ロマン”になるだろう。

だが、自己の探究を続けていくうちに、それは自分に宿った魂の記憶の一部であることに気付き始めた…

場所

アトランティスのあった場所というのが、大西洋や地中海、北アフリカあたりだと言われている。

ある時、地中海に浮かぶサントリーニ島やミコノス島を見た。

今思えばいつの事だったかはハッキリと思い出せないが、20代の頃だったはず。

青いエーゲ海に白い建物群が浮かんでいるあの光景を目にしたとき、何かを感じた。

あの風と太陽、景色と香り、何故か懐かしい。

過去世の自分はギリシャ人だったのか、それともアトランティアンだったのだろうか。

服装

今の日本人が着る服は、ほぼ洋服である。

大人になるにつれ、独自に服装の学びを追求してゆくと、イタリアに辿り着いた。

ヨーロッパにおけるファッションの聖地は、イギリス・イタリア・フランスになるだろう。

その中でもどちらかと言えばイタリア的なスタイルが現状しっくり来ている。

これも温暖な地中海に近い場所で生み出されているもの。

何処かに繋がりがあるのかもしれない。

しかし、現世では日本人として生まれたので、本来は和服を着るのが良いのだろうが…

食べ物

アトランティスが滅んで約1万年以上が経つと言われる。

当時の彼らは一体何を食べて生きていたのだろうか。

今を生きる人類は、主に植物と動物を食べている。

何故人によっては、好きな食べ物や苦手な食材があったりするのだろうか。

自分にとって苦手な食べ物は、トマト、スイカ、メロン、納豆…

好きな食べ物はオクラ、セロリ、モロヘイヤ、メカブ…

アトランティスが誇る高度は叡智は、大陸が沈む前に様々な場所に持ち出されたという。

そこから発展した文明の一つがエジプト。

そのエジプトで古代から栽培されてたのがオクラ、セロリ、モロヘイヤ。

メカブは分からないが、ネバネバ系で繋がる。

しかし、納豆は、いただけない…

神話

世界には、各民族や地方に伝わる神話がある。

日本には、古事記・日本書紀に記されている独自の神話が存在するが、その物語を語れる日本人はどれだけいるだろうか。

これは戦後の日本教育の根幹に関わるものなので詳しくは触れないでおくが、「日本昔話」のようにもっと多くのアニメや映画、漫画や絵本などになっていれば、殆どの日本人が知らないという現状には至らなかっただろう。

そんな状態が影響したのかは分からないが、最も引き付けられたのは、ギリシャ神話だった。

ゼウス、ポセイドン、ハデス、アポロン、アルテミス、アフロディーテ、プロメテウス、パンドラ、ナルキッソス…

個性豊かな神々の物語に魅了されたのは、一体何故だったのか。

宇宙からこの地球に突如として現れ、人類を創造した神と呼ばれる存在。

彼らが生みだした世界は、きっとアトランティスという文明に繋がっていったのだろう…

 

〔向上の文明〕

アトランティスという文明は、今の人類より遥かに高度な文明だったと言われている。

では何故それは滅亡してしまったのか。

人類は、時と共に進化する生命体である。

より豊かに、より便利に、より早く、より強く、より…

ヒトには潜在的に、今よりも良くなろうという意識が植え付けられている。

新たな領域に挑戦し、それを糧にまた一歩理想へと近づいてゆく。

これは決して悪いことではない。

だが、この意識が時に限界を超えて走り始めると、遂には自己のコントロールを失い、制御が効かなくなる。

アトランティス文明というのは常に向上心を持ち、科学技術やテクノロジー、医学や電子工学にも優れていたという。

自分たちがどんどん発明することで、そこに住む人たちがだんだんと豊かになる。

もっとみんなに喜んで貰いたい。

そんな気持ちがアトランティアンを突き動かしていたのかもしれない。

しかし、それは暴走への前触れだった。

初めは善意からの行動が、徐々にその裏の側面を炙り出す。

もっと知りたい、もっと手に入れたい、もっと尊敬されたい、もっと愛されたい、もっと…

彼等は自分たちの叡智を世界の為ではなく、エゴを満たすためへと変わっていった。

そして遂に、自分たちが生みだしたエネルギーシステムが制御出来なくなり、滅亡のカウントダウンが始まった。

レムリアと共に…

この現象は、現代に生きる人類にもどこか当てはまらないだろうか。

お客様に満足してもらうのが何よりの喜びだと始めたビジネスが、軌道に乗り始めるとどうすればもっと儲かるかという思考に支配され、手広く展開し過ぎて遂に倒産する、といったように…

ヒトは、純粋である。

だが、それは愚かさの裏返しでもある。

古代に輝かしく生きた、アトランティアンたちが残した未来に生きる人類への教訓。

この魂が携える、先進文明の余韻。

これが、俺の、アトランティス…

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

今日も貴方は素敵です☆