魅力向上委員会 shun です。
今回のテーマは、
“二人を潤す水の真髄”中国古典・恋愛訳 総集編part4
中国古典の中には、自然界に在るものを例えで使われることがしばしばあります。その中でも”水”を例に書かれているものが幾つかあり、今回はその中から厳選したものを恋愛訳にし綴って参ります。
《水の恋愛訳》が皆様の恋愛に潤いをもたらしてくれれば嬉しく思います。
目次
上善は水の如し(老子)
「最善の生き方は、水のようで在ること」
「上善如水」の四字熟語で知られる老子の一説。僕が最も人生で大切にしている生き方の一つです。これを恋愛訳にすると、
『決して偉ぶらず互いを尊重し、いざという時に力を発揮する』
あなたは彼女(奥様)に対して偉そうに命令していませんか?自分より貧乏な人を見下していませんか?あなたは美人かもしれませんが、誰かの悪口を言いふらしてませんか?水は全ての生物に必要な存在なのに、常に上から下に流れます。水は謙虚であることの大切さを教えてくれます。そして相手の望み通りのカタチに変化してくれるのです。二人を恋愛関係に発展させるとき、いつも近くで水が支えてくれています。カフェでおしゃべりするときのコーヒー、レストランやバーでいい雰囲気にしてくれるお酒など、飲み物としても恋愛をサポートしてくれます。互いの唇と心を潤し、二人をそっと引き寄せてくれる。こんな水の性格、素敵だと思いませんか?
謙虚な引力がロマンスを呼び起こす
智はなお水の如し、流れざるときは則ち腐る(宋名臣言行録)
「学んだことを怠れば、流れない水のように腐っていく」
これを恋愛訳にすると、
『恋愛や自分磨きを怠れば、魅力は徐々に失われていく』
恋愛のツールは技術の進歩と共に変化していきます。手紙、公衆電話、ナンパ、ポケベル、携帯電話、メール、出会い系サイト、SNSなど、それぞれの時代に沿ったツールにより恋愛のカタチも変化しています。なのであなたの恋愛に対する価値観も少しずつアップデートしなければなりません。綺麗なお花も日々お水を変えてあげれば美しさを保つことができます。時代の流れに意識を向けつつ、心の浄水所にいつも愛が流れるよう磨いておくことで、運命の人との出会いを確実に引き寄せることができます。いつまでも同じ場所に留まっていれば確実に孤立し、じわじわと魅力が失われていきます。さぁ表情筋をほぐし、笑顔に磨きをかけましょう。
現状維持は緩やかなる下降線
君は舟なり、庶人は水なり(荀子)
「君主は舟であり、市民が水である」
これを恋愛訳にすると、
『自分はパートナーの上に浮かぶ小舟である』
あなたが自由に生きられるのは全てパートナーのおかげです。どれだけ巨大な帆を立て、頑丈な船体を作ったとしても、大海原の怒りを買えば転覆させられてしまいます。男性は所詮、孫悟空であり、女性の象徴であるお釈迦様には敵いません。どれだけ遊ぼうが、どれだけけなそうが、帰る港はそこにあるのです。あなたが海や川を汚染すれば、きっとどこかで水の女神が制裁を加え、大切なオールを失うことになるでしょう。快適に航海するのも、不愉快に後悔するのも自由です。水の女神をなだめながら旅をすることが、冒険の醍醐味でもありますが…
流れに逆らわず、相手を敬う
流水の清濁はその源に在り(貞観政要)
「水が澄んでいるか濁っているかは源泉による」
これを恋愛訳にすると、
『愛を実らすのも濁らすのも自分の心次第』
あなたはその相手とどんな未来を望んでいるのでしょうか。結婚を望んでいるのに酔った勢いで身体を許した相手と何となく生活を続けている。互いに叶わぬ禁断の関係と分かりながらも自分を騙し続けている。あなたが流す水は濁っているという自覚はあるが、相手がそれでも飲んでくれるので、つい与え続けてしまう。しかしこれでは罪悪感という濁りが益々増え、次第に相手も飲めなくなってくる。ではどうするか。思い切って蛇口を閉め、もうここからは水が出ないと相手に悟らせ、自らのこびりついた汚れを浄化し、新たな清き流れを生み出すこと。偽りの流れを断ち切ることで、本物の愛が湧き出すでしょう。
心の源泉を清める
水清ければ大魚なし(後漢書)
「水がキレイすぎると、大きな魚は育たない」
これを恋愛訳にすると、
『恋愛の修羅場をくぐり抜けてこそ、魅力が開花される』
何の問題もなく、のほほんと生活している人間は魅力的に見えるでしょうか。すべてが何の苦労もなく手に入れてきた人物はそれ以上大きくなれるのでしょうか。あまりに環境が良すぎると、人はそこに安住してしまいます。人間がより大きく成長するには、試練が必要です。社会や恋愛の混沌とした世界を体験した人物は、経験という糧を得て、魅力が増していきます。あまりに濁った環境に居過ぎるとその場所がなぜか心地よくなり、抜け出せなくなるリスクもありますが、生きる目的を見失わなければきっと大丈夫でしょう。安全地帯から抜け出し、自らを成長させてくれる愛と欲望にまみれた、この素晴らしき世界を回遊しよう。
蛇行しながら乗り越える
人は流水に鑑みるなくして止水に鑑みる(荘子)
「流水では自分を映し出せないが、止水では真の自分を映し出すことが出来る」
四字熟語「明鏡止水」の元になる一説。
これを恋愛訳にすると、
『恋愛の流れが止まることで、本当の自分の気持ちに気付く』
皆さんも経験があると思いますが、恋愛に夢中になっているときはお互いに舞い上がり、周りが見えなくなってしまいます。しかし、この恋の炎はやがて火力を失い始めます。ほんの少しのすれ違いでお互いの愛情の流れが滞ってしまい、やがては涸れ果ててしまうでしょう。そしてその流れが止まることによって、自分を見つめ直すことができるのです。本当に相手のことを愛し、自分の人生に必要な人なのか、それともただ寂しさを紛らわす関係だと気付くことで、案外スッキリとした気持ちになり、依存していただけだと我に返ることが出来るかもしれません。人間には愛が必要です。しかし、愛のエネルギーは無限に成長し、嫉妬や疑心、憎悪や殺意まで芽生えさせます。お互いが愛の魔力に憑りつかれる前に、時には冷静になり、相手の愛情に耐えうる貯水量を確保することも大切です。
見つめ合い、愛を鎮める
集約
- お互いの身体を潤し、心を解放させる
- 時代を捉えつつ、魅力をアップデートする
- 女性という大海原に身を委ねる
- 不純物入りの愛を自ら塞き止める
- 逆境こそが人としての器を大きくする
- 愛に溺れないよう、心を映し出すウキを作る
今回の記事は以上になります。
”水”というのは、本当に変幻自在で、唯一無二の存在です。扱い方によっては脅威にもなりますし、受け入れれば人生に潤いを与えてくれます。悠々と流れる大河の如く、果てしなく緩やかに愛する人との時間を漂いましょう。
“二人を潤す水の真髄”中国古典・恋愛訳 総集編part4 が皆さんの魅力の向上に貢献できれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
☆今日も貴方は素敵です☆