魅力向上委員会 shun です。
今回はレザーにおける本革と合皮の違いを恋愛モードに置き換えて綴って参ります。
本革というのは、動物の皮を鞣し、革にしたもので、合皮は合成皮革の名の通り、人工的に革の風合いをマネて製造されたものです。
ではお互いの特徴を比較していきましょう。
本革の愛 or 合皮の恋
本革は「使い込むほど味がでる」と言われる。いわゆる『経年変化』と呼ばれるもので、それの代表的なものが、ヌメ革。時と共に深い茶色(あめ色)に変化していく。一方合皮は人工的に作り出されているので、時と共に『経年劣化』してゆく。段々馴染んできた辺りから表面の「化けの皮」がポロポロと剥がれ落ちてくる。僕は電車に乗っているスーツ姿の男性を見る時は必ず鞄と靴をチェックしてしまう。新品であれば、パッと見、革か合皮の区別はなかなか難しいですが、表面がひび割れていたり、剥がれていたりするモノを身につけているのを見た時には何とも言えない絶妙な切なさに覆われます。
恋愛においていえば、合皮は「とりあえずキープ」、本革は「生涯の伴侶」といった感じでしょうか。合皮は言ってしまえば第一印象は100点です。特に見た目は…しかし出会ったトキメキはそう長くは続きません。次第にメイクが薄れ始め、色あせてきます。コスパもスタイルも色気も最高だった「美女」は1、2年経てば見るも無残な姿になってしまいます。こうなれば残念ながら手放すしかありません。では「本革の女性」はというと、最初はガードも硬く、初期費用も高めなので挫けそうになりますが、その苦痛に耐えれば極上のフィット感を与えてくれる最高の「伴侶」へと変革していきます。一見地味だったその見た目も、メンテナンスを行うことにより時を重ねるごとに艶が出てくる。5年、10年と寄り添うことで、主人と一体感が増して互いの魅力が融合する。
合皮の良さは、見た目がいいのにリーズナブルであるということ。
本革の良さは、ナチュラルな雰囲気が時と共にエイジングされ、唯一無二の魅力を放つ。
20代なら合皮でもいいと思いますが、3,40代は持つなら本革をオススメします。あなたが愛情を注いだ分だけあなたを輝かせてくれるでしょう。
『Real or Imitation』
ワタシがここに着いた時には既に “キレイなコ” が最前線に陣取っていた。スタイルも抜群で発色も良く、きっとアノ人のお気に入りなのね。でもどこかワタシとは違う…何が違っているのかうまく言えないけど、 “無機質” 。そんな感じかな…
ある日、アノ人はお気に入りのコを連れだし、満足げに帰ってきた。
「ワタシだってあなたと出かけたいのに!」
ワタシの魅力はあなたと共に出かけることで真価が発揮されるのよ。そうよね、ワタシは見た目もそんな派手じゃないし、即戦力では敵わない。でもいつかワタシが必要になる日が来るまで耐えてみせるわ。
そして次の日、ワタシの願いが通じたのか、アノ人と出かける事が出来た。しかし、この日を境にワタシの未来は大きく変わり始める。
もうすぐで家に着くというところで突然の雨。勿論ワタシのボディも濡れていた。そしてアノ人はワタシには何の反応もせず、いつものように収めた。
「何で介抱してくれないのよ!」そう叫ぼうと思ったが、或ることに気づいた。となりのコは今まで水に濡れたままでも “発症” していない。ワタシとは根本的に仕組みが違うんだわ…そう思うとじわじわとボディが硬くなり始めた。そしてきっとヤツらの標的にされるわ。
次の日、ワタシは驚愕し、落胆した。となりのコとワタシの間に新たな “キレイなコ” が割り込んできた。そしてアノ人に誘われるまま、暗闇の小部屋に向かい、薄れゆく空気の中、そっと包まれた。
3年後・・
もうろうとする意識の中、ワタシを介抱するアノ人の姿が見えた。白と緑の斑点に覆われたワタシを丁寧に処置してくれている。全ての邪を祓い終わった後、乾ききった荒野に潤いの軟膏を優しく塗り込んでくれた。エネルギーを補給され、3年前の定位置へ戻るとそこにはワタシだけだった。
「見た目だけ美しく着飾っても、偽りの魅力じゃあ長続きしないってことね。だからワタシの存在を思い出し、蘇生したのね。」
その日からアノ人と出かけるのはいつもワタシだった。一つ一つのアイテムがワタシの隙間に入り込み、その形を記憶しフィットさせていく。そして、ワタシはアナタ色に染まり続ける。その極上の喜びが魅力を加速させていった。
1年ほど経ったある日、となりに新しいオーラを感じた。キラキラしていながら趣のあるその佇まいは、今までのコの雰囲気とはまるで別格だった。ワタシより若いけど、妙に色気がある。このコとなら『本物同士』考えが合う気がする。
「ねぇ、アナタとワタシでアノ人を魅力的にするコンビ組まない?」
そのコは柔軟性のあるそのボディで深々と会釈をし、あどけない可憐な笑顔を見せた…
~Fin~
集約
- 合皮と本革の特性を知り、魅力的に感じる方を選択する
- 恋愛においても「リアル」と「フェイク」が存在する
- 大人なら長期的なモノの見方を身に着け、愛でる楽しみを
今回の記事は以上になります。
《本革と合皮の魅力は恋愛に通ず》が皆さんの魅力の向上に貢献できれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
☆今日も貴方は素敵です☆