大人が持つべきレザーアイテムの基礎知識(オマケ付き)

魅力向上委員会 shun です。

今回は、レザーアイテムについての基礎知識をお伝えしていきます。

レザーも追及すればするほど深いジャンルだと気づかされる今日この頃。

鞄を持たない男性はまだまだいてるとは思いますが、流石に財布を持たない男性はなかなかいないのではないでしょうか。(中には男気がありまくる希少な御仁もいらっしゃるかも…)

皆様がお持ちの財布が何の皮で出来ていて、どんな製法で鞣され、染色されているかを調べてみると意外な発見があるかもしれません。

「某高級ブランドの財布のレザーは実は…」

「プレゼントでもらった革財布、調べてみたら意外と…」

なんてことも。

後、前回の記事

本革と合皮の魅力は恋愛に通ず
魅力向上委員会 shun です。 今回はレザーにおける本革と合皮の違いを恋愛モードに置き換えて綴って参ります。 本革というのは、動物の皮を...

『Real or Imitation』のアナザーエンディングも最後に綴ってますので、楽しんでいただければ幸いです。

 

牛革

革製品の王道といえば、やはり牛革ですね。

ではなぜ牛革が最も流通しているのか…

  • 面積が大きいので、他の動物の皮よりたくさんの製品が作れる
  • 牛肉になると同時に皮も生まれる
  • 加工して出来る用途が多い

以上の様な理由がありますが、牛革には成長時期や性別で呼び名や用途が分けられています。

  • カーフ(生後6ヶ月以内) ー 銀面のキメは非常に細かく、柔らかで、最高級の品質
  • キップ(生後6ヶ月~2年以内) ー カーフよりは厚手になるが、用途も広く、銀面も美しい
  • ステア(生後2年以上で生後3~6ヶ月以内に去勢されたオス) ー 厚さ、面積が安定しているので流通量は最も多い

  • カウ(生後2年以上で出産経験のあるメス) ー ステアよりも薄く、柔軟性もあり、バランスがとれている
  • ブル(生後3年以上のオス) ー 厚手で強度もあるが、キズが目立ちやすい

「このアイテムはどの品種だろうか…」と思いながらショッピングしてみるのも『オツ』な男の嗜みですかね。

鞣し法

クロム鞣し ー クロム化合物を用いて鞣された革は、柔軟性が高く、耐熱や染色性に優れている。鞣す時間が短く、経済的にも優しいので最もメジャーな製法。経年変化は起こりにくいのでメンテナンス次第で購入した状態を何年も保つことが出来る。

タンニン鞣し ー タンニンは柿や緑茶、ワインなどに含まれるポリフェノールの一種で、これで鞣された革は、タフさが出るが水に弱くなる。エイジングにより変化(ベージュ→茶色)していくので育てる楽しみがある。

コンビ鞣し ー クロム鞣しの後にクロムを抜き取り、タンニン鞣しを行うハイブリッドな鞣し法。

鞣しの製法まで理解して、自分の魅力を引き出すアイテムを身に付ける。これが出来たら “マスターオブジェントルマン” ですね。

 

名称

レザーには色々な製法やよく聞く名称などがあります。何となく聞いたことはあるが、意味が分かりにくいモノを集めてみました。

  • スエード :  革の床面(裏面)を起毛させたもの
  • ヌバック :  革の銀面(表面)を起毛させたもの
  • シボ :  鞣した後に揉みこんで、シワを作ったもの
  • シュリンクレザー :  鞣し中に薬品で革を縮め、シワを作ったもの
  • ヌメ革 :  タンニン鞣しの代表革
  • 型押し :  様々な模様やクロコなどの型をプレス機でつけたもの
  • コードバン :  馬の臀部(お尻)を鞣したもの
  • ブライドルレザー :  タンニン鞣し後、蝋と蜜を染み込ませたもの
  • ガラスレザー :  革の銀面を削り、塗装したもの
  • 銀付き革 :  革の銀面をそのまま生かす製法
  • イントレチャート :  縦、横に編み込まれたレザー

こちらは一部ですが、ここら辺を押さえておけばお買い物デートなどでバッグや小物を手に取った時、さりげなくドヤ顔できますよ。

 

集約

  • 牛革には成長時期などにより用途や品質、価格に影響する
  • クロム鞣しか、タンニン鞣しかを判別し、自分に合ったモノを選ぶ
  • お店などを巡り、様々な質感のレザーに触れ、上質なモノを肌で知る

 

冒頭にもお伝えしましたが、前回の記事

本革と合皮の魅力は恋愛に通ず
魅力向上委員会 shun です。 今回はレザーにおける本革と合皮の違いを恋愛モードに置き換えて綴って参ります。 本革というのは、動物の皮を...

『Real or Imitation』のアナザーエンディングも書いてみたので、読まれていない方でお時間ある方は一読してみてください。

まぁ今回の記事を伏線にしたオマケのオチみたいなものです…

 

『Real or Imitation』 another ending

・・・

1年ほど経ったある日、となりに新しいオーラを感じた。キラキラしていながら趣のあるその佇まいは、今までのコの雰囲気とはまるで別格だった。ワタシより若いけど、妙に色気がある。このコとなら『本物同士』考えが合う気がする。

「ねぇ、アナタとワタシでアノ人を魅力的にするコンビ組まない?」

そのコは柔軟性のあるそのボディで深々と会釈をし、あどけない可憐な笑顔を見せた…

「よかったぁ。昔一緒にいたコたちとはウマが合わなくってね。ワタシは “ジェニー・ラステア” よろしくね。」

ワタシがそう言った後、可憐な笑顔の奥から広がる小悪魔的な無邪気さでメッセージを送り返してきた。

「えっと…そうですよね…うん。これからよろしくっ! “ラ・ステア” のオ・ネ・エ・サマ♥」

「ちょっとアンタ!変なところで区切るんじゃないわよ!これは誇り高き “ラステア一族” の宿命なんだからね!」

ジェニーはオスの血が騒ぐのをゆっくりとこらえ、穏やかに聞いた。

「じゃあアンタこそ何者なのよ!?」

「 …“マリアン・カーフェス” 」無邪気さに拍車がかかる。

「 “カーフ…ェス”… って…」ジェニーの穏やかさは超越し、虚無感に達した。

「マリーはまだアノ人のこと何も知らないから、い~っぱい教えてね!オネエサマ!」

ジェニーはこの日から〈経年変化〉の速度が異様に早くなっていった…

 

~Fin~

 

今回の記事は以上になります。

《大人が持つべきレザーアイテムの基礎知識(オマケ付き)》が皆さんの魅力の向上に貢献できれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

☆今日も貴方は素敵です☆