選挙公約ミステリー

人々の生活やこの国の未来は、政治で良くなっていくのだろうか…

日本の現状はバブルがはじけて以来約30年間デフレである。

分かりやすく言えば、日本はずっと成長していない、ということ。

20代の若者に「今の日本はどう?」と聞いてみると、ほとんどネガティブな答えが返ってくる。

子供は大人を見て成長する。

子供たちが希望を持てないのは、その大人達が自分たちの未来に希望を持てていないからではないだろうか。

地域の声を聞いたりや国民の為に働く大人は、大人の中でも立派である。

皆の悩みを解決するためにその役割を全うする職業。

それが「政治家」ではないだろうか。

そんな素晴らしい大人の代名詞である政治家は、子供たちから尊敬されたり、憧れられたりするはずである。

それに、今この国には様々な問題がある。

本当にその問題の数々は、政治によって解決されているのだろうか…

 

否解決ミステリー

  • 「地域の皆様と共に元気なまちづくり!」
  • 「全力で暮らしを守ります!」
  • 「女性が輝く社会へ!」
  • 「未来へ向かって、全速力!」

このようなスローガンはよく目にする。

ただこれを見て、感動したり震えるような感覚が湧きおこるだろうか。

因みにここに書いた4つの言葉は、僕が勝手に作り出したものになるが、どこかで誰かがもう既に使っている可能性もある。

どれもありふれた言葉で構成されているため、特に印象には残らないだろう。

僕が住む姫路は、市議会議員候補者が63、定数45になっている。

一人一人公約を読み、候補者を絞っていった。

皆、有権者に訴えたいことはほぼ同じである。

少子化、子育て、介護、防災、医療、教育、観光。

ほぼこのどれかを軸にして選挙活動を行っているだろう。

中には特殊な公約を掲げている候補者のいるが…

当選するためには、他の候補より多くの票を獲得しなければならない。

その為に様々な広報活動を行う。

一般の市民は、僕程一人一人の候補者を入念に調べて選んだりはしないだろう。

何となく名前が耳に残っているとか、知り合いに勧められたとか、自分たちのビジネスにとって有利とか、いつも入れる政党の候補者に投票するというのがほとんどの人だと思う。

そうやってこの選挙システムに則って得た票により、議員となる。

それが日本全国の市町村で行われ、地域の代表者としてその役割を果たしてくれる。

地域を守る、もしくは活性化させるという公約で当選した議員たちは、現在の東京一極集中や地方の過疎化についてどう感じているのだろうか。

日本は30年間ずっと経済は衰退している。

これは日本国民なら誰もが感じている事だろう。

地域や国を良くするために政治家を選んで舵取りを任せているが、皆が思う方向にこの国は向かっているだろうか。

僕たちの為に働くと言っている政治家の皆さんが様々な問題に取り組んだ結果、日本がこうなってしまったとも言えるのではないだろうか。

それぞれの思惑が互いに衝突し合うから、問題がさらにこじれてゆくのである。

少子高齢化がこの国の重要課題だと言っている。

問題があれば、それを解決するのが政治家の役割である。

だが、この問題に向き合って何年の月日が経つだろう。

この問題が解決する糸口が果たしてつかめているだろうか。

国民が、これで少子高齢化問題は段々と解決に向かい、日本も希望を持てる国になって来たね、と思えているだろうか。

ある問題に取り組み、解決する人たちがいる。

だが、いつまでたってもその問題が解決されないとき、人はどう思うだろうか。

例えば、公衆トイレが汚れていたとする。

これを清掃員に頼んで掃除してもらう。

次の日、またトイレが汚れていた。

ここで3つの考えが浮かんでくる。

  1. 清掃員が掃除をしなかった
  2. キレイになったトイレをまた誰かが汚した
  3. 掃除をした清掃員が自らトイレを汚した

1と2は、なんとなくあり得ると思うだろうが、3は、そんな馬鹿なことがある訳ないというような考えだろう。

だが、この世界は時として、摩訶不思議なことが起こるものなのである。

子育ての問題、高齢者に対する福祉や介護の問題、正規・非正規の格差問題、LGBTQによるジェンダーの問題、国の借金問題、子供の学力低下の問題…

これらの問題は、ずっと解決されていないまま現在まで続いている。

問題だけが次々と膨れ上がり、過去の問題は一向に解決されない。

ここで気づく人もいるだろう。

誰かが”解決しないようにしている”のではないか、と…

 

選挙バグ

ヒトは太古から生命を育んできた。

その時々で思いがけない問題に直面してきただろう。

だがその時の人類は、自分たちの家族や友人、同族やその土地に住む人々の為に必死でその問題に取り組んだはずだ。

地震、災害、飢饉、侵略、裏切り…

いつからこの国は、自分たちと同じ民を助けなくなったのか。

問題は問題のまま寝かしておく。

その方が都合の良い人たちがいるというようなことを思いたくはないが、現状から推測すれば、そんな答えにも辿り着いてしまうのである。

トイレは使えば汚れるもんだし、少々汚れているくらいでは気にならない、と思う人もいれば、絶対にトイレは汚してはいけないし、常にピカピカにするべきだ、という人もいる。

汚れがあるから掃除をするのか、掃除をするから汚れが気になるのか。

政治家が悪いのか、それを選ぶ民が悪いのか、それともそうなるシステムが悪いのか。

この選挙システムには大いなるミステリーが存在する。

それは、アメリカの大統領選挙で華麗なる逆転劇を見せた、バイデンジャンプである。

そのアメリカと鎖で繋がれた日本は、この手品のタネを教えてもらっていたのだろうか。

自らトイレを汚す清掃員たちは、何のためにそんな行動をするのだろうか。

ただの悪戯ごころか、混乱させる仕事か、やらなけらばならない弱みを誰かに握られているのか。

真実は闇の中だが、事実は露呈する。

選挙は、地域や地方、国に起こる様々な問題を解決する人を選ぶことだが、同時にまた更なる問題を生み出す可能性もあるということも理解しておかなければならない。

この選挙システムに則っている以上、日本はきっと豊かにはならないだろう。

だが、諦めてはいけない。

どんな問題にも必ず解決策はあり、大人なら希望を持たなければならない。

日本人が真の豊かさを感じる為に必要なこと。

それは、国民全員が誰にも投票しないということ。

誰も投票していなければ、誰も当選できない。

そこで選挙システムがバグを起こし、大混乱で国が崩壊する。

だが、崩壊したのは自らが以前、混乱を起こしていた人たちだけであったので、全てが浄化され、真の民意による国家が新たに誕生するのである。

というようなことも考えてはみるが、僕が生きている間にはそんな世界も見てみたいものです。

今の選挙システムのレールの先には豊かな日本はあまり期待できないが、自らの魂の導きに従い、一票を投じることで奇跡的に上向きになるかもしれない。

そんな世界を、笑顔で揺蕩う…

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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