これから、一体政治はどんな方向にむかっていくだろうか…
僕たち一般人にとって、「政治」という世界は中々縁遠い。
一昔前の日本なら、誰でもこの国の行く末を意識しながら過ごしていたのだろう。
今回参議院選挙が終わり、結果を見れば…
やはり、特に何も、大きくは変わらなかった。
それは、政治・国民・時代、そんな要素が絡み合っている様に感じる。
果たして、日本の政治はどこへ向かい、どうなってゆくのだろう…
セージ・カー
数年前から政治に興味を持ち、それを自分なりに深掘りしてきた。
細かいことはまだまだ知らない部分も多いが、何となく全体像が見えてきた。
与党には、ナビに行き先を入力でき、運転する権限がある。
野党は、その道が本当に安全か、スピードが速すぎないかと注視する。
乗客は、勿論我ら国民である。
ある程度進むと、サービスエリアに停止する。
そこでもう一度乗客の皆で行き先をそのままにするか、変更するかを問う。
特に問題がなければ、目的地はそのままで、また出発する。
この流れを定期的に行い、皆がその場所に向けて突き進む。
勿論反対意見も出てくるが、多数決という平等性の前には従わざるをえない。
僕たちは、安住の地を求め、ひたすら走っている。
乗客の反応は様々だ。
運転手と同じ方向をじっと見つめる人。
もっとスピードを出せと煽る人。
ただただ眠る人。
不安げに窓の外を眺める人。
ノリノリで騒ぐ人、等々。
そして、気が付けば周りの景色は薄暗く、霧が出て来そうな雰囲気。
ドライバーたちは、乗客に安心してくださいと大声で告げる。
皆、少なからず不安を抱えながらも、行き先と運転は彼等に任せるしかない。
もしもに備えてエアコンは弱。
空気も薄く、息苦しい。
節電の為、ライトはOFF。
次のサービスエリアまではかなり距離があるので、食料は控えめに。
先がほとんど見えないこの道の先に、きっと輝く楽園が…
そう信じ、皆、今日も、運命を共に、ひた走る…
ライフ・ツアー
僕たちは、人生という名の旅をする。
そして、ある年齢に達したら、どこかの旅行会社のプランを選ぶことが出来る。
自分で選ぶことが出来るが、想い通りのプランが組まれるかどうかは分からない。
どれも選ばなければ、人気のプランが勝手に採用される。
ある程度の自由時間は与えられるが、基本的にはプラン通りに予定が進む。
その場所にはあまり寄りたくないと思ったところで、どうにもならない。
全ての国民は、その国の定めた「ツアー」に参加しなければならない。
中にはツアーを抜け出し、自由旅行を選択するものもいる。
だが、そんな彼らの存在は永遠に抹消される。
定期的にツアーの変更は出来るが、結局いつもと変わらない”人気”のツアーが採用される。
時々このツアーのレビューを見てみる。
星は1~5まで様々だ。
今の僕たちには、この大手旅行会社が企画するツアーに参加し続けるしかないのだろうか…
世代を繋ぐもの
こんな感じで、今の政治を綴ってみた。
ヒトにはそれぞれ固有の生き方、考え方、理念がある。
全ての人が同じ意見でまとまることは、今の時代は難しいだろう。
では、戦中や戦後は、どうして戦争や経済が強かったのか。
それは、日本国が危機であり、それを皆で守ろうという一体感が生まれたからではないだろうか。
今の時代はグローバル、多様性の社会。
それぞれの個が確立し、国や人種を超え、認め合う方向に時代が徐々に流れている。
だからこそ、日本ももう一度「日本人・日本国」として一つにまとまり、かつての誇り高き日本人の魂を取り戻そうとする動きが生まれだした。
しかし、平和な時代に生まれ、常にインターネットがそばにある世代と、政治や経済を通じ、貧しい日々から今の日本を作ってきた世代が、「日本人」という定義でかつての一体感を生みだせるだろうか。
僕は40代なのでちょうどお互いの時代の狭間である。
失われた30年、そのど真ん中で生きてきた。
今も何とか生きてはいるが…
そしてこの不景気を生みだしたのは、政治であり、与党であると世間は言う。
だが、この事実を知ったうえでも、このままでいいという判断を多くの国民が下している。
これはどんな力学が働いているのだろうか。
僕が思う理由の一つに、シルバー世代の政治家、起業家、国民全てが、”自分たちがこの日本を立て直した、平和にした”、という「成功体験」をしているのだろうと考える。
だから、自分たちは、その余韻に浸る権利があると。
だが、その余韻に浸っている間、日本は大変なことになってますよ!という人々が現れる。
一方、まだまだ人生長いのだから、もっと余韻に浸ってもいいだろう、という人々。
こういった、時代、世代、価値観の構造の違いが、今の日本の問題点の一つとしてあるのではないだろうか。
今の若い世代の人々は、先人の努力のおかげで、平和な日々が送れていることに感謝してみましょう。
今のシルバー世代の人々は、ハイテクの世の中を受け入れ、若い人たちのエネルギーを引き出してあげられるよう接してみましょう。
政治というのは、国民の写し鏡ともいいます。
互いの鏡が、曇っていると文句を言わず、相手の鏡をそっと磨いてあげよう。
そうすれば、曇りが取れ、自分の姿がよく見えるはず。
皆で認め合い、和を持って魂を繋いでゆく。
それが、日本古来から受け継がれる「大和魂」の本質ではないだろうか。
真の豊かさの源泉は、ここから湧き上がる…
…かもしれない…
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も貴方は素敵です☆