魅力向上委員会 shun です。
今回のテーマは、
誕生の地を巡る【温故知新】
皆さんは自分が生まれ育った場所に、大人になってからふと足を運んでみたくなったことはありますか?
人はなぜかそんなタイミングがたまに訪れます。
今回はいつもの様に、恋愛やファッション、中国古典・恋愛訳などのテーマではなく、僕自身が幼いころに感じてた景色や場所を訪れ、自分自身を見つめ直す回になります。
いざ記憶回帰の旅へ…
思い出の地
僕はふと、生まれてから小学校2年までの約8年間住んでいた場所を、あと数ヶ月で41歳になるというタイミングでなぜか再び触れてみたくなった。それまでの間、一度も訪れなかった訳ではないが、この時に自分を”祖の地”に向かわせる、何かの力が働いたのかもしれない。近くの駅を降り、スマホのマップで昔の住所が目的地のナビに従った。しばらくすると、記憶と現実がゆっくりと重なり始める。
「この橋を渡っていた気がする…」
そしてその橋の向こうには、幼稚園と小学校が併設された懐かしい光景があった。その時にスマホのナビを自らの記憶に切り替えた。確実に歩いたであろう道もすべてが鮮明に映るわけではなかった。8歳までの記憶とはそういうものなのか、もしくは自分の中で自然と記憶を淘汰しているのかもしれない。昔ながらのたこ焼き屋や古びたコインランドリー、きっとこの場所も幼い自分は知っているだろう。しかし今の自分にはそれを確かめる記憶はもうなかった。
そして、長屋が連なる路地を抜けると、記憶が鮮明さを増し、幼少の頃に引き戻した。
当時住んでいた一軒家の場所には、ハイツの様な建物が存在していた。大の大人が知らない家の前で立ち尽くしていても不審に思われるので、歩く速度を緩め、記憶に身を委ねた。
「当時の自分はこの場所が世界そのもの…」
車が一台通れるくらいの目の前の道、家の向かいの保育園、登って遊んだ電信柱、甦る記憶の全てが小さく感じた。大人になってから見れば、よくこんな場所で遊んでいたなと思う。隣には畳屋さん、小さいお地蔵さんの祠は当時のまま。純喫茶があったであろう場所もただの空き家に。近所には見覚えのある表札の家と、ハンコ屋さんも変わらずそこにあった。すごく遠くに感じた銭湯や商店街も、今の自分からみればありえないほどの狭い生活圏。しかし子供の自分にとってはこれが”希望の世界”そのものだった。もし引っ越しをせずにこの土地に居続ければ、こんなに懐かしく感じることはなかったのかもしれない。生まれてから8年という歳月が、大人になってから記憶を辿る絶妙な感情を呼び起こしてくれた、僕はそう感じています。
再び小さな橋を渡り、昔からある自動販売機に100円を入れ、ボタンを押した。そして、赤い格子で彩られたオレンジ色の缶を携えながら”記憶の楽園”を後にした。
僕の喉を潤す「ひやしあめ」は、この場所と変わらず、最高に美味かった…
あとがき
自分がどこで生まれ、どう育てられるかは選択することが出来ません。今何を目指せばいいかわからなかったり、自分に自信が持てなければ、一度過去の自分に会いに行くことで新たな未来に気づくかもしれません。自分を形作るものが何なのかを知ることは、とても重要だと思います。「温故知新」は”故きを温ねて新しきを知る”ことです。あなたはあなたの歴史を振り返ることで自分を再発見し、新たな魅力が解き放たれるかもしれませんよ。
過去は未来への羅針盤
今回の記事は以上になります。
いつもとはかなりテイストの違う内容になってしまいました。なんか日記みたいな感じで少し恥ずかしくもありますが、たまにはこんなのも書かないと”人間味”が出ませんからね。僕もまだまだ魅力探索中です。
誕生の地を巡る【温故知新】 が皆さんの魅力の向上に貢献できれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
☆今日も貴方は素敵です☆